宇宙を目指して世界の舞台に挑戦し、
地球に還元することで新たな可能性を示したい

ARES Project

プロジェクト概要

私たちはローバ世界大会への日本初出場を目指し,その技術で環境問題に挑戦するプロジェクトです。
ARESプロジェクトは、火星探査機の学生世界大会 “University Rover Challenge (URC)” へ、日本チームとして初の出場を目指す学生団体プロジェクトです。学生により構成されるメンバーで様々なタスクをこなすことができる探査ローバを開発し、世界大会初出場を成し遂げることで日本の探査機開発に勢いをもたらしていきたいと考えています。さらに、このローバをビーチクリーンロボットとして活用することで、宇宙開発を地球に還元していけることを示します。

  • 食メイカーズ
  • 01人とテクノロジーは互いに挑発し創発する
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動機

私は学部時代から火星探査に情熱を感じ、火星探査UAVの研究をしていた。その研究調査の過程でUniversity Rover Challenge (URC) と呼ばれる世界大会が毎年開催されていることを知る。世界各国から参加チームが集まるこの大会はアメリカヨーロッパ諸国のみならず、オーストラリアやインド、バングラディッシュ、トルコなど幅広い国々から参加チームが集まっていましたが、日本からの出場チームはこれまでにないという状況であった。当時自分の研究テーマが火星探査UAVであり、ローバと少し異なっていたこと、開発メンバーを集めるのが困難であること、これまでに日本から出場したチームがなく前例がないことから、挑戦すること自体が非常に難しいものであると考え、URCへの出場を断念した。そんな中、後のARESプロジェクト中心メンバーとなる2名に会うこととなる。彼らはすでにロケットやロボットの開発経験があり、宇宙に対する強い熱意があった。彼らの情熱を受けた私は火星探査UAVおよびローバの両方を用いて、一度諦めたURCへの挑戦を決意する。ここからARES Project は始動した。

仮説

学生の手でURCの要求ミッションをこなす火星探査ローバを開発することは、日本の宇宙技術の向上につながっていくだけでなく、日本の学生に大きな影響を与えることができ、近年の宇宙業界の流れにも貢献できると考えている。また、本プロジェクトで開発された火星探査ローバは様々なミッションをクリアする必要があるため、それぞれのミッションで開発された要素技術は惑星探査だけではなくほかの分野にも生かすことが可能だ。これを受け、本プロジェクトでは火星探査ローバの技術を海岸のごみ回収ロボットに活かすことができると考え、ビーチクリーンロボットへの応用を検討している。宇宙を目指して世界に挑戦し、地球にも還元していくのがARESプロジェクトとしての将来ビジョンである。

実験

1.これまでの開発で4号機まで製作したが,最新の5号機の開発を行う.

2.4号機及び5号機を用いた鳥取砂丘での実験(7月予定),JAXA相模原,海岸等での走行実験を実施

3.ビーチクリーンイベントへのローバー導入,実際にゴミ拾いを実証

4.活動周知の拡大,メディアやSNSでの発振に注力

5.3か月での達成は厳しいが,日本版の学生ローバー大会の創設につなげていく

目標

1.5号機の完成

2.4,5号機を用いた走行実験

3.SNSでの発信活性化

未来

ERC2023及びURC2024の出場を成し遂げ、自分たちで開発したローバでの世界大会挑戦を成功させる。この挑戦に伴い、日本版のローバ大会の創設や、ローバによるビーチクリーン活動を通して宇宙開発の新たな可能性を示し、日本のローバ開発という新たな流れを作る.最終的には日本からの火星探査ミッション実現につなげ、アルテミス計画の流れに乗った有人火星探査の実現を目指していく.

プロジェクトリーダーへ一問一答

  1. あなたはどんな風に育ちましたか?
    両親がどちらもウイグル族であり、日本に来てから私は生まれた。
    鉱物学を専攻し、博士号を持つ研究者の父親及び、文学の研究をしてきた母親のもとで育ち、学際家庭で育つ。小学生より宇宙に興味を持った私は宇宙飛行士を目指し、これまで惑星探査開発の研究に取り組んできた。
    日本からの挑戦的惑星探査を実現していくため、現在はARESプロジェクトで火星探査ローバーの開発を推し進め、未来の探査を切り開きたいと考えている.
  2. 渋谷の街のエピソード
    様々な宇宙イベントが日本橋などで開かれたり、私が火星探査UAVの開発を秋葉原で行ったりしたとき、渋谷を通ったり寄ったりすることは多かった。様々な若者が渋谷を楽しみ、夜の街で笑っている中、自分は宇宙探査を志す情熱に燃えていたのを覚えている。まだ3人だったころのARESプロジェクトで、初のローバー発表を日本橋で行った後、僕たちは理由もなく渋谷で集合写真を撮った。1年たった今,大きく成長した団体として100BANCHに採択され,戻ってくることができたので感慨深いと感じている。(その頃の写真リンク:https://drive.google.com/file/d/12X0RpFXw7-VILfiJ8Guf3WnN7aotVeKb/view?usp=sharing)
  3. メンバーたちの意外な一面
    僕の右腕である、永原君は、とてもレベルの高い設計能力を有し、東京のメンバーをまとめています。少しリーダー経験が浅いと感じるときはありますが、高いポテンシャルを持ったメンバーです。
    僕の左腕である長岡君は、同じ東北大学の研究室ということもあり,東北班をまとめるサポートをしてくれるので、かなり頼りになるメンバーです.
    全体的にメンバーほとんどが楽しく作業をしてくれて、すごくいい人ばかりなのいいチームができています!
  4. 意気込みをお願いします!
    Demo rover or Die. 挑戦的な開発を推し進め僕たちの目指す宇宙探査を実現してきます.

プロジェクトメンバー

  • プロジェクトリーダー阿依ダニシ

    1999年京都で生まれ、埼玉で育つ。両親がどちらもウイグル族でありながら、日本国籍を有して日本人として生きている特殊人物。 将来の夢は火星探査ミッションに関わる開発を通して、宇宙探査機エンジニアとして成長し、その知識と技術を持った宇宙飛行士になることである。小学生の頃から未知なロマンに溢れた宇宙に興味を持ち、学部生時代より火星探査UAVの研究を独自に行う。現在では新しい月面探査ロボットの研究ともに、火星探査ローバーの世界大会URCの日本初挑戦を目指す団体の代表を務めている。

  • Bio班代表中村明香

    2001年東京都で生まれ、東京都で育つ。小学校6年から中学校卒業までマレーシアで過ごす.そのためなのか,人気のない自然に囲まれることにたまらない楽しさを覚える人間となった.現在の研究室の教授による講演で未知の星での探査という役割を担うローバに魅せられ,将来の目標として宇宙探査ローバの研究開発を行うことを目指している.ARESプロジェクトでは生命探査ミッションのための装置の開発と制御を担当している.

  • 制御班井上朝斐

    2002年愛媛県で生まれ、広島で育つ。算盤、野球を習っていた。高校時代は新聞作りに奔走して、全国高校新聞年間誌面審査賞で最優秀賞を獲得。受験会場で永原陵司と友達になり、交流が増え、ARESに参画することに。将来は車業界でエンジニアとして社会に貢献したいと考えている。

  • 東京班代表永原 陵司

    2002年 東京都生まれ、小さい頃から物作りが好きで小学4年生の頃からロボット教室に通い始め本格的にロボットづくりを始める。高校1,2年次に国際標準オリンピック2年連続日本代表に選ばれ、世界の壁を学ぶ。また、高校2年次にFIRST Global Challenge 日本代表チームリーダーを務め、196カ国の国とロボット競技で競い合った。小さい頃に出会ったアニメ「宇宙兄弟」をきっかけに、宇宙工学を目指し、慶應義塾大学にAO入試で合格。入学後、阿依との出会いをきっかけにARES Projectを立ち上げ、本格的にローバー開発に励む。将来は、自分の作った探査機を宇宙で動かしたいと考えている。

  • 広報班
    Web エンジニア
    青柳 仁

    東京生まれ山口育ちの大学1年生。中学・高校時代を長崎の学生寮で過ごす。高校生の頃からソフトウェア開発に興味を持ち、大学入学後にはプログラミング学習コミュニティに参加し、WEBアプリケーション開発を学ぶ。学生インターンとしてWEBサービスの自社開発に携わり、フロントエンド・バックエンドの実務経験を積む。現在はデータ分析にも興味を広げ、自身の活躍の場を模索している。

  • 制御班馬島翔

    東京都出身の大学生。慶應大学のサークルを通してロボットを学び始めた。サークルではロボットの機構をメインに活動していたが、ARESプロジェクトではロボットの制御を担当している。趣味は音楽を聞くこととギターを弾くこと。ロボットを作るのが好きで毎日なにかしら作っている。

メンター

  • パナソニックホールディングス株式会社 執行役員 グループCTO小川 立夫

    1964年12月、神戸市出身。1989年に松下電子部品に入社し、電子部品研究所に配属。デバイスや材料、プロセスなどの研究開発に携わる一方、米ジョージア工科大学への留学のほか、さまざまな技術部門や企画部門などを担当。高校、大学では合唱の指揮者を務め、その時の経験が今の自身のマネジメントスタイルにつながっており、「ヒトが思わずいい声が出てしまう瞬間とはどんなときなんだろう?」という問いを探求する。

    小川 立夫さんのページを見る

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