地域の資源で空間を「調律」し、つながりが生まれる場をともにつくる。
Taro Jiro Architects
地域の資源で空間を「調律」し、つながりが生まれる場をともにつくる。
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Taro Jiro Architects 共同代表 浦井祐次郎

流動するコンクリートで、都市の中に「ゆるやかな共在の場」をつくる


私たちは、都市の中に「ただそこに居られる空間」の創出を目指すプロジェクトです。
流動的なコンクリートを用いたオブジェクトを公共空間に配置します。固定化された建築素材として扱われてきたコンクリートに揺らぎを与えることで、都市に潜む時間の層や、人とモノのあいだに生まれる関係性を再編しようとする試みです。過剰なコミュニケーションを前提としない「ゆるやかな共在」を、物理的な介入によって実装することを目指しています。
これまで私は、都市の隙間に「ただ存在できる場」をつくることを試み、制作を自分自身の内的な避難場所として機能させてきました。しかし、現代の社会構造を見つめる中で、この制作が社会においても個々人の居場所になり得るのではないかと考えるようになりました。
揺らぎのある存在としてモノを捉えることで、私たちは固定された役割から解放され、自身の可能性を少しずつ広げていくことができると考えています。都市に遍在するコンクリートを、単なる構造体ではなく「時間を内包する素材」として捉え直すとき、その空間は他者との適切な距離を保つための境界となります。このオブジェクトを介した「ゆるやかな共在」が、他者や都市とフラットに向き合うための「健やかな孤独」を生み出す可能性があると考えています。
1. 要素技術の検証
「流動するコンクリート」を公共空間に実装するため、複数のアプローチを並行して検証します。
2. スケールアップ
実験結果を統合・実装後、スケールアップさせます。
3. 配置・観察
完成したプロトタイプを公共空間に配置し、行き交う人々の反応を観察します。
「流動するコンクリート」を表現するためのさまざまなアプローチを検証します。プロトタイプを公共空間に配置し、100BANCHでのフィードバックも参考に改良を重ね、人々がそのオブジェクトにどう反応し、その周囲においてどのような「拠り所」として機能するのかを観察したいと考えています。
都市の中に、誰もがフラットに立ち寄れる場をつくり、その場に入ることで、自分の身体と、他者や空間との関係性を構築できるようになることを目指しています。一時的なアート作品にとどまらず、都市計画や建築の視点も取り入れながら、街のインフラとして機能する空間設計を実現したいです。

WANDO 共同代表/アーティスト澁澤舞香
群馬県高崎市出身。中学時代の不登校を機に安息を求めて絵を描き始め、現在もその感覚を追求し、絵画やインスタレーションを制作。作品を媒体として、都市における健やかな孤独の場を模索している。

WANDO 共同代表/エンジニア葛西柊摩
千葉県松戸市出身。2016年からロボット製作に取り組み、複数の大会で受賞。現在は大学院で災害対応ロボットの研究に取り組む傍ら、自分の専門性を他分野でも活かしたいという思いから、国内外の展示でアーティストの技術監修としても活動している。
プロジェクトの歩み
入居開始