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100年先の未来を描く8プロジェクトが登壇 2026年8月 GARAGE Program実験報告会

100BANCHで毎月開催している、若者たちが試行錯誤を重ねながら取り組んできた“未来に向けた実験”を広くシェアするイベント「実験報告会」。

これからの100年をつくるU35の若手リーダーのプロジェクトを推進するアクセラレーションプログラム「GARAGE Program」を終えたプロジェクトによる100BANCHでの活動報告や、100BANCHでの挑戦を経て、プロジェクトを拡大・成長させた先輩プロジェクトによるナビゲータートークを実施しています。

2026年8月26日に開催した実験報告会では、ブランディングの力で事業や商品・サービスが持つ潜在価値を引き出し、様々な課題にアプローチしているGARAGE Program51期生「GEKI」の作左部力をナビゲーターとし、GARAGE Programを終了した8プロジェクトが活動を報告しました。

本レポートではその発表内容をお伝えします。

JPYC EC

削られない価値を、生産者から、あなたへ。JPYCで、直接つながる新しいマーケット

登壇者:吉川真瑛

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/jpyc-ec

「JPYC EC」は、決済手数料を極限まで抑えたブロックチェーン決済(JPYC)を活用し、生産者の利益を守りながら消費者と直接つながる新しいECプラットフォームを構築するプロジェクトです。

吉川:このプロジェクトをはじめたきっかけは、お米農家さんから「ECサイトで売っても決済手数料が高くて手元にお金が残らない」というリアルな悩みを聞いたことでした。その課題を解決するために目をつけたのが、ブロックチェーンの仕組みを使った新しい電子決済手段「JPYC」です。決済手数料がほとんどかからない特徴を活かし、売り上げ手数料をわずか1%に抑えたECサイトをつくりました。残りの99%は作り手にそのままお渡ししています。今年の3月に稼働しはじめてから約5ヶ月で、すでに50店舗ほどに出店いただき、公開商品は770点、決済総売上は72万JPYC(72万円)、約100名の方に購入していただく規模に成長しました。

ブロックチェーンを使った決済には技術的な難しさがありますが、私が技術者である強みを活かして強固な決済基盤を構築しました。ブラウザからの購入はもちろん、LINEのトーク画面や対面でのQRコード決済、さらにはAIエージェント経由での決済など、多様な入口に対応しています。特にこだわったのは、利用者にブロックチェーンを意識させないUI/UXです。LINE公式のウォレットを活用し、複雑なアプリ連携なしで簡単に決済ができる仕組みを実装しました。先週100BANCHで開催したイベントでも、参加した15名全員がスムーズに決済を完了できています。

この3ヶ月間は、認知拡大と使いやすさの向上に注力してきました。ハッカソンでの優勝や東京都の「都知事杯」、Coincheckの技術イベントの登壇などを通じて発信を続けつつ、様々なウォレットへの対応やLINE決済の実装を進めてきました。今後は、このEC基盤を活用した対面決済マルシェの開催を予定しています。9月に渋谷で、10月17日と18日には東銀座の歩行者天国で実施する予定です。

「マルシェでの一番の課題は、来場者がそもそもJPYCを持っていないことだと思います。そこで、通りすがりの方に体験用のJPYCを配り、実際に決済を体験してもらう仕組みを実現しようと考えています。現在、スポンサーを募集しておりますので、ご支援いただける方はぜひよろしくお願いします。」と吉川は話しました。

 

Listen to the Painting

絵画を「耳で見る」。新たな鑑賞体験を生むインターフェース制作

登壇者:金子淳平

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/listen-to-the-painting

「Listen to the Painting」は、絵画の中に鳴っていたかもしれない音の風景や音楽を構想し、視覚や言語に頼らずに誰もが共に絵画を鑑賞できる、新たな鑑賞体験の創造を目指すプロジェクトです。

金子:僕は大学で美術史を学びながら、大学の外では音楽と美術の中間のような「サウンドアート」の分野で活動してきました。現在取り組んでいる「絵画を聴く」というプロジェクトは、全盲の友人と一緒に美術館へ行った経験がきっかけではじまりました。そのときの絵画鑑賞がどうしても言語的で説明的なものになってしまうことに問題意識を持ち、自分自身がこれまでやってきたことをつなげて、視覚や言語に頼らずに色々な人たちが共に絵画を鑑賞できる環境をつくれないだろうかと考えて生まれたものです。

具体的なアプローチとして、独自の「絵画を聴くための仕組み」や作曲法を構築しています。例えばモネの「睡蓮」について、視覚的な要素や文献をリサーチし、リストアップした効果音をAIで生成します。その音のオブジェクトを、ゲーム制作などで使われるソフトウェアUnity上の3D空間に配置し、プログラミングを用いて作曲していく手法です。この仕組みを使って、直感的に絵画の音を感じられる空間型のインスタレーション展示やワークショップなどをおこなってきました。

100BANCHでは、「描くこと」と「聴くこと」を共感覚的につなぐ実験を行いました。ペンに加速度センサーを取り付け、描く際の振動そのものが音楽になるという装置をつくり、それを用いて音楽をつくるワークショップを実施しました。さらに、東京都盲人福祉協会と連携して全盲の方を対象にしたワークショップを開催したり、VR関連の学会で論文を発表したりと、作品制作と学術研究の両面から活動を展開しています。現在、どうすれば僕が築いてきた仕組みを、もっと多くの人と共有し、社会に開いていけるのかということに強い興味を持っています。

「これからは研究や作品制作にとどまらず、新しい美術館の音声ガイドのようなプロダクト開発にも取り組んでいきたいです。シルバーウィークにははじめての個展も開催するので、ぜひ体験しに来てください。」と金子は話しました。

 

nonu

Tune to your neutral. 漢方思想を再構築し、都市の新たなカルチャーへ。

登壇者:清水虹希

プロジェクト詳細: https://100banch.com/projects/nonu

「nonu」は、漢方思想を現代都市に再構築し、都市生活者のSelf-tuningを支えることを目指すプロジェクトです。

清水:私たちnonuが提案するのは、スローライフへの回帰ではありません。都市のダイナミズムを愛し、その中で自分らしく生き続けたいと願う人々のための新しいカルチャーづくりです。私がこのブランドをつくりはじめたきっかけは、大学生活の中で周囲にいた熱量のある起業家やアーティストたちが、メンタルヘルスの悪化によって夢を絶たれてしまう現状を目の当たりにしたことでした。何かできることはないかと考えたとき、1つの選択肢になると思ったのが「漢方」のアプローチでした。

漢方と聞くと漢方薬をイメージされる方が多いですが、実は薬膳や鍼灸を含めた医学全体を意味する概念です。私の父方は4代続く鍼灸の家系で、漢方医学はずっと身近な存在でした。漢方の根底には、症状が出る前にバランスを整える「予防医学」と、心と体を1つのものとして捉える「心身一如」という考え方があります。しかし、西洋医学が主流の現代では、心身が完全に壊れてからはじめて治療に頼るのが現状です。既存の漢方のアプローチも、スピード感のある現代のライフスタイルとは乖離があるという課題を感じていました。

そこで私たちは、漢方を重たい「治療」としてではなく、都市を自分らしく生き抜くための新しい「セルフケアのカルチャー」として再構築しようとnonuを立ち上げました。最も直感的に感覚をチューニングできるアプローチとして「香り」にたどり着き、和漢素材に絞ったオリジナルのフレグランスソープを開発しました。日々の習慣に落とし込めるファーストプロダクトとして、100BANCHに入居して1ヶ月目の7月9日にリリースし、現在は3つの香りを展開しています。「TABI LABO」などのメディアにも掲載され、少しずつ注目をいただけているのがとても嬉しいです。

さらに、単なる健康管理としての漢方ではなく、自己を表現するファッションとしてのあり方も模索しています。7月には渋谷を舞台に Self-tuning を表現したブランドフィルムを撮影し、8月に下北沢の映画館「K2」で上映していただいています。また、同じく100BANCHに入居するプロジェクト「SAFEID」にも協力してもらい、nonuのパッケージデザインをイメージしたアパレルも制作しました。

「これらの活動を通じて、漢方というセルフケアを世界中で当たり前の習慣にし、全ての人が自分自身のエネルギーを最大化できる世界をつくっていきたいと思っています。」と清水は話しました。

 

Formeet

「怒られデータ」から社会に潜む見えないズレを可視化し、障害のない職場をつくる

登壇者:中田歩希

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/formeet

「Formeet」は、日々のモヤモヤや「怒られデータ」を集め、自分自身の取扱説明書を作成するサービスを通じて、誰もが傷つかずに尊重し合える職場のインフラづくりを目指すプロジェクトです。

中田:僕には、「障害」という言葉を人に使わない社会を人生をかけてつくりたい、という夢があります。実は僕自身、これまでに死ぬほど怒られて生きてきました。「なんで普通のことが普通にできないの?」「当たり前のことがなんでできないの?」と怒られるばかりで、誰も解決策を教えてくれません。結果的に「普通」を演じるようになり、高校時代に体を壊して学校に通えなくなってしまいました。そこから「自分はなぜこんなにダメなんだろう」と思いボランティア団体をはじめたのですが、多くの方の話を聞く中で、「障害者」という枠組みや支援の仕組みでは人が救われない現実に気づきました。社会に適応できず休職し、支援を受けた結果、一般就労に戻れる方は3割を切っています。社会に適応できなくなる前に、支援を届ける仕組みが必要だと強く感じました。

ヒアリングを進めると、上司は「どうやったらこの子が活躍できるか」と悩んでいる反面、部下は「なんで理解してもらえないんだ」と悩んでいるという、コミュニケーションの大きなズレが見えてきました。そこで僕たちが開発しているのが、感覚の翻訳機となるプロダクト「ジブセツ」です。まず診断形式の質問に答えてカルテをつくり、それをもとにAIと対話して、自分の取扱説明書を作成します。そして、診断結果によって形が変わる専用のキーホルダーにスマホをかざすと、相手に自分の取説を見せられるという設計です。

これを企業に導入していただくと、堅苦しい1on1が気軽な相談の時間に変わったり、それぞれのキーホルダーの形をジグソーパズルのように組み合わせて役割分担をするチームビルディング研修ができたりします。取説は定期的に上司やコーチと話して更新していく設計で、職場定着が難しかった方々が一般雇用で活躍できるサービスを目指しています。一方で、イベント出展をしてみた結果、「カウンセリングは大ごとだ」「本当にうまくいくの?」という声も多くいただきました。そこで、就労困難者から一般雇用に移れた事例をつくる、さらには相談できる、事例をつくるための新たな挑戦として、9月末に「メニュー表のない抹茶屋さん」を開店します。ランニングと抹茶というスポーティーなコンセプトで、就労支援や相談窓口といったことは感じさせない、かっこいい場所として展開する予定です。

「この抹茶屋さんを町の相談所のようなインフラにし、ゆくゆくは企業の社内カフェなどに導入して、ジブセツを活用しながら就労困難な方が一般雇用へ移れる仕組みをこれからもつくっていきたいと思っています。」と中田は話しました。

 

Koto-no-Hashi

映画の字幕制作を自動化し、埋もれた才能を世界に広げる!

登壇者:坂本遼

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/koto-no-hashi

「言の橋(Koto-no-Hashi)」は、映画の動画ファイルから文脈を読み取って自動で字幕を生成するシステムの開発を通じ、言語の壁をなくしてクリエイターの可能性を世界へ広げるプロジェクトです。

坂本:自分たちは、映像ファイルを入れるだけで自動で翻訳字幕が出てくる仕組みを開発しています。6ヶ月前に入居したときは1、2人でしたが、今では良き仲間に恵まれて、4人のチームで今日のピッチを迎えることができました。自分たちが目指しているのは、単なる書き起こしや直訳ではなく、映像作品の鑑賞体験として質の高い字幕を自動生成することです。これによって、日本の作品が世界へ行きづらい、あるいは世界の素晴らしい作品が日本で観づらいという課題を解決したいと考えています。

元々自分も自主制作で映画をつくっているのですが、海外の映画祭に応募しようとすると英語字幕が大きなネックになります。インディーズの場合、字幕制作の費用が映画の制作費と同じくらいかかってしまうこともあり、海外挑戦の大きなハードルになっていました。逆に、カンヌ国際映画祭に入選するような世界的な作品でも、日本語字幕がないために多くの日本人が観られないケースがたくさんあります。先月のナナナナ祭では、この両方を解決するツールの実証として、海外作品に自動字幕を付けて上映したり、当日持ち込まれたクリエイターの映像にその場で字幕を生成する取り組みを行いました。反響は想定以上で、一般の方からは「とても自然でした」という声をいただき、自主制作のクリエイターたちからは、やはり字幕制作の負担が海外挑戦の壁になっているという切実な共感を得ることができました。一方で、プロの字幕翻訳家や研究者の方に見ていただいた結果、プロの水準に達するにはまだ道半ばであることも明確になりました。ナナナナ祭をきっかけに字幕制作会社や文化庁などにもヒアリングに回り、現在はリリースに向けた準備を進めています。to C 向けにはサクッと英語字幕をつくって海外進出を助けたり、to B 向けとしては、予告編制作担当者が内容を理解するための社内確認用や、配信字幕のたたき台として活用してもらう方法を模索しています。

「今後は、このツールを通じて日本と海外の作品が国境を越えて往来し、作品を通じてお互いの文化や生活を分かり合える世界をつくっていけたらと考えています。」と坂本は話しました。

 

yulu

「おばあちゃんの趣味」を、若者の自己表現へ編み直したい

登壇者:pori

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/yulu

「yulu」は、「編み物=おばあちゃんの趣味、器用な人の趣味」という固定概念を越え、初心者が挫折しない編み物キットの開発を通じて、編み物を若者が自分らしさを爆発させる「最も身近な自己表現」へと変えていくプロジェクトです。

pori:私は「編み物すぎない編み物キット」をつくっています。大学生の頃から編み物をしてきましたが、編み物で一番楽しいのは「編んでいる時間」です。例えば、来週ディズニーに行く予定があるとき、「何を着て行こうかな」と考えながら自分の編んだものを合わせてコーディネートをつくるのはすごくワクワクしますし、「これが編めたら自分は天才なんじゃないか」と自己肯定感が上がる瞬間も最高です。だからこそ、完成された作品ではなく、その楽しい時間を味わえるキットを提供しています。

現在、大きなものを編む際には1924年にできた「編み図」という設計図が使われています。しかし初心者にとって編み図は、音楽の知識がない人に楽譜を渡して弾いてみろと言うくらい難しいものです。毛糸屋さんにヒアリングをしても、メインのお客さんは50代から60代で「若い子たちにどうやって来てもらえばいいか」と悩まれていました。そこで私は編み図を廃止し、動画で1個ずつ一緒に丁寧に編んでいくスタイルのキットをつくりました。パッケージも、従来のシンプルなものではなく、イラストレーターさんにお願いしてワクワクするようなビジュアルを前面に出しています。

通常、毛糸屋さんと組んでキットを開発するには3ヶ月から半年ほどかかりますが、私は100BANCHを活用し、たった3ヶ月で9つものキットを開発しました。ナップザックや麦わら帽子、ブックカバー、靴など、「こんなものも編めるんだ!」と思ってもらえるようなラインナップです。現在は、片足6時間、両足で12時間でできる「ジェリーシューズ」のキットを販売しており、12時間もの楽しい時間を味わえるということで一番人気の商品になっています。

「今後は、飛行機の移動中や病院の待合室、美容院でカラーやパーマを待つ数時間など、退屈になりがちな待ち時間を楽しく彩る手段として、様々な場所に編み物キットを置いていきたいと思っています。」とporiは話しました。

 

Dry Fun

髪を15秒で乾かす!技術が生む小さなHAPPYを、社会にあまねく広げたい。

登壇者:橋本侑奈

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/dry-fun

「Dry Fun」は、ドライヤーの時間を劇的に短縮するまったく新しい吸水デバイスの開発を通じて、髪を乾かす面倒な時間を笑顔の空間に変えることを目指すプロジェクトです。

橋本:私は胸のあたりまで髪の長さがあり、乾かすのに毎日10分から15分ほどかかっていて本当に面倒だと感じていました。ヒアリングをしても「ドライヤーが楽しい」という人はおらず、もし15秒で髪が乾いたら最高ではないかと考えたのがプロジェクトのはじまりです。机に水をこぼしたとき、ドライヤーよりもタオルで拭く方が圧倒的に早いのと同じで、熱や風ではなく「吸水」に特化しようと考えました。最初は電気系の専攻を活かしてドライヤー自体を改良しようと計算したのですが、15秒で乾かすには台風2個分の風力か300度の熱が必要だとわかり、タオルの吸水効率を上げる方向へ方針を転換しました。

既存のタオルドライは、髪の束の中まで水分を吸い取れないなど非常に非効率です。そこで、タオルの吸水効率を最大化させ、ドライヤーの時間を1分以内に縮める吸水デバイスを制作しています。これをかぶっている間にスキンケアなどを済ませ、最後に15秒だけドライヤーをかけて完了させるプロダクトです。通常の10倍以上の吸水量を持つ素材を厳選し、髪と触れる面積が従来の20倍になるような独自の仕組みを設計しており、現在は特許出願の準備も進めています。何もない状態から実験と失敗を繰り返し、現状ではドライヤー時間を58秒にまで短縮できました。また、2ヶ月ほど自分で使い続けたところ、髪の広がりが抑えられて柔らかくまとまるという嬉しい効果も実感しており、今後データ検証を進めていく予定です。

8月に完成した実用最小限のプロダクト(MVP)をもとに、今後はデザインや製造に向けた細かい調整を行い、11月にはプレリリースをしたいと考えています。さらに、名古屋のStation AIへの入居や、来年3月にはアメリカで開催される「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)」でのブース出展も決定しています。

「ドライヤーを代替する新しい商品をつくり、技術と日常をつなげてさらに自由な時間を生み出していきたいです。」と橋本は話しました。

 

Kimono Edition

日本の着物とフランスのルリユール文化を紡ぎ、美術工芸品としての「装釘(そうてい)」を創造する

登壇者:田岡栞菜

プロジェクト詳細:https://100banch.com/projects/kimono-edition

「Kimono Edition」は、廃棄・休眠在庫となっている着物の帯地を、フランスのルリユール文化から着想を得たオーダーメイド装釘へと再活用することを通じて、着物の資源循環と高付加価値化を目指すプロジェクトです。

田岡:私は北海道出身で、学生時代は外に出ていきたいという想いから海外での留学やインターンを経験しました。その経験を重ねるうちに、外から見た日本の魅力に改めて気づき、現在は日本の文化や伝統工芸を海外に向けて展開する事業をおこなっています。新卒で入社したコンサルティングファームで1年半ほど働いた後、起業して現在の事業を立ち上げました。今回は弊社の「KAKIMONO」というブランドについてご紹介します。

KAKIMONOは、本の背表紙などに西陣織や着物を施してオーダーメイドで製本するブランドです。7月には麻布台ヒルズの大垣書店で9日間の展示と受注会を行いました。ブックカバーと言われることも多いのですが、製本所の職人さんが1点ずつ丁寧に製本して仕上げるひとつの作品です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、欧米では古典作品の豪華な装丁コレクションが大ヒットしていて、市販の本を自分で装丁し直す文化が根付いており、クリエイターの作品が高値で売買されるなどしています。KAKIMONOは、ヨーロッパにおける革張りの装丁を日本の伝統的な染色に変え、さらに日本の高度な製本技術を組み合わせているのが大きな特徴です。

オーダーの際はただ購入していただくのではなく、用途や想いのヒアリングからはじまります。中身は書籍だけでなく、アルバムやノート、ご自身の作品集など様々なものを選んでいただけます。表紙に使う生地も、既存のコレクションから選ぶだけでなく、提携している京都の織元でその作品のためだけに織ることも、家族から受け継いだ大切な着物を持ち込んでいただくことも可能です。栞や見返し、細かいサイズまで決めていただき、完全なオーダーメイドの手製本でお届けしています。

現在、国内では着られなくなった着物を結婚式や七五三のフォトアルバムとして残したいという方などからご好評をいただいています。海外の方からは特別なギフトとして選ばれたり、ブランド体験プログラムと組み合わせて訪日観光客の方にオーダーいただいたりしています。また、個人の方だけでなく、ホテルのギャラリーにあるライブラリーや、ラウンジの空間設計といったところでも確かな需要を感じています。

「今後は書店やホテル、ギャラリーなどを舞台に、国内外を問わずto Cとto Bの両軸でKAKIMONOを展開していきたいと思っています。」と田岡は話しました。

 

あなたの関わりが、新しい未来をつくる力になります

実験は未来をつくる活動そのものです。

未だ見ぬ未来への手がかりをつかもうと、がむしゃらに実験に打ち込む若者たちを一緒に応援しませんか?

思う存分実験できる場としての100BANCHを継続し、さらに発展させていくために、皆様のご支援をお願いします。

100BANCH Supportersの詳細・参加方法はこちら:https://100banch.com/supporters

次回の実験報告会は9月25日(金)に開催。ぜひご参加ください!

(撮影:鈴木 渉)

<次回実験報告会>

【こんな方にオススメ】
・100BANCHに興味がある
・GARAGE Programに応募したい
・直接プロジェクトメンバーと話してみたい
・建築、家具づくりに興味がある
・地域資源の活用に興味がある

【概要】

日程:9/25(金)

時間:19:00 – 21:30 (開場18:45)

会場:100BANCH 3F

参加費:1500円(1ドリンク付き)

参加方法:Peatixでチケットをお申し込みの上、当日100BANCHへお越しください

 

詳細はこちらをご覧ください:https://100banch.com/events/83234/

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9/1 Tue - 9/28 Mon

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100BANCHでは同時多発的に様々なプロジェクトがうごめき、未来を模索し、実験を行っています。そんな野心的な若者たちとつながり、応援することで、100年先の未来を一緒につくっていきましょう。

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