
THE PORTABLE NATURE BOX
線香花火のような照明DEWの設計・製造・販売に取り組むプロジェクト「DEW」。これまでの実験からDEWの商品化が実現しましたが、現在はどのように人々にDEWを届けるかを試行錯誤中です。ナナナナ祭2025では、照明DEWの専用什器「THE PORTABLE NATURE BOX」を制作し環境音と共にDEWの鑑賞を楽しんでもらうことで、自然現象の癒しをどのように感じてもらえるかの実験に挑みました。その模様をDEWの高橋が振り返ります。
線香花火のような照明DEWを世界に届けるべく続けているVITROの高橋です。
デザイン家電ではなくアート家電市場の創造をめざして DEWのようなプロダクトがアートとして購入される未来を実現することを目指しています。
今回のナナナナ祭では、商品化されたDEWをどうやったら世界に広げられるか?を考え、2つがポイントだと思いました。
①ホコリの入らない仕組みを考えること
②法人向けのニーズを確かめること
なぜ2点を考えているかというと、DEWのポンプは医療用のものを使用しており、大きなホコリを極力さけ、故障リスクを減らしたい。もし故障してしまったら、直ぐに交換できるレンタルプランにしたいと考えています。
そこで、個人向けにたくさんの量を売るのではなく、法人向けにDEWを入れたディスプレイボックス、THE PORTABLE NATURE BOXのレンタルで癒し空間の提供が出来ないかと思っています。
今回、THE PORTABLE NATURE BOXをナナナナ祭の一ヶ月前から稼働実験。
DEWだけでなく、環境音も流すスピーカーも一緒に入れてより癒し効果を高めることとしました。
ナナナナ祭では、主に会社勤めの人に体験してもらい、もしTHE PORTABLE NATURE BOXが会社にあったらどう思うかについてインタビューしていました。
昨年までは、1つのDEWを1人が楽しむような形で鑑賞していただいていましたが、今年は、一つのDEWをTHE PORTABLE NATURE BOXにいれて、4〜5人で楽しんでいただくような形での鑑賞をしていただきました。
特に会社勤めの方にどのようなシーンでTHE PORTABLE NATURE BOXがあったらいいと思うかを聞いたところ、1on1のミーティングやチームビルディングでほしいとの声が複数人から聞かれました。
部下や仲間の本音を知りたいが、雑談できずに仕事の話ばかりしてしまい、価値観や今本当に悩んでいることなどを聞き出すことが出来ない。
もっとリラックスして話せる場所を演出するのに良さそうだという意見をいただくことが出来ました。
インタビューで寄せられた声(一部抜粋)
ほかには、ソフトバンクやパナソニックエナジーの社員の方からは「実際に休憩室に導入したい」「水や森を大切にする企業の価値観と親和性がある」「幸福をみつめなおすことをテーマにした企業と相性がいいのでは?」との声もあり、DEWのもたらす空間体験が企業ブランディングとして利用できる可能性があるのでは?と感じました。
また、焚き火のようだけど、火とは違ってDEWは水を使用した光で、落ち着いたテーマについてじっくり話せそうですね。との意見もいただき、いくつか違う光が入ったTHE PORTABLE NATURE BOXもあるとその光によって話すテンションが変わって、いろんな側面の話が聞けそうだというアイデアもいただきました。
1on1やオフサイトミーティング、雑談など、オンラインミーティングが増えた時代だからこそ、いま、情報だけではなくその人の価値観や感情面まで知りたいという会社勤めの方ならではのニーズが存在していると感じました。
今後は、オフィス向けにてレンタルプランの営業活動を頑張っていこうと思います。