
JPYCではじめる、手数料に削られないお店づくり — 日本円ステーブルコイン決済を"知って・聞いて・触ってみる"

新しいECの実現を目指すプロジェクト「JPYC EC」。ブロックチェーン上のステーブルコインを用いた「手数料1%モデル」を実現することで、手数料によって削られていた利益を作り手の手元に残すことを目指しています。
その決済体験ができるイベント「JPYCではじめる、手数料に削られないお店づくり」を2026年8月22日(土)に100BANCHにて開催しました。来場者自身に体験してもらうことにこだわったイベントの様子をJPYC ECの吉川真瑛がレポートします。
8月22日(土)、100BANCH 3F GARAGEにて、JPYC ECプロジェクト初の主催イベント「JPYCではじめる、手数料に削られないお店づくり」を開催しました。日本円ステーブルコインJPYCによる決済を“知って・聞いて・触ってみる”3時間。参加者15名全員が実際に決済を体験し、事後アンケートでは回答者のほぼ全員が「今後JPYC決済を使ってみたい」と回答。Xでの参加報告は17,000インプレッションを超える反響をいただきました。
JPYC ECイベント無事終了いたしました!登壇いただいたアゼミチさん、ひかさん、ネコリストさん、くらげさんには感謝です🙏
テスト環境での実際のJPYC店舗決済を体験しましたが、全員が決済できたとご報告がありました!第1回JPYCマルシェは9/11に渋谷開催しますのでお楽しみに!申込はリプ欄👇️ https://t.co/iLcGkdLAbw pic.twitter.com/EQ9lk6ahhW
— mameta I JPYC ECやマルシェを企画・運営 (@mameta_zk) August 22, 2026

JPYC ECは「手数料1%のお店づくりは、作り手と買い手の双方にとって持続可能な経済関係を生み出せるか」を実証するプロジェクトです。一般的なECでは決済手数料やモール手数料で売上の10〜15%が削られますが、JPYC ECでは手数料は1%だけ。1,000円売れたら990円がその場で作り手のウォレットに届きます。
ただ、この仕組みの最大の壁は技術ではなく先入観です。「ステーブルコイン決済って難しそう」「怪しそう」。この壁は説明では超えられない、実際に触ってもらえば数秒で終わるスムーズな体験だと分かってもらえるはず ── その仮説を検証するため、「聞くだけ」で終わらないプログラムを設計しました。
第1部はレクチャー。JPYCとは何かから始まり、ガスレス決済(EIP-3009)の仕組み、AIエージェントが人間と同じ決済口で買い物をする実例まで話しました。アンケートでも「JPYC ECを使いたくなるような話の構成」「ガスレス決済の仕組みやx402の話が興味深かった」と、技術パートまで含めて楽しんでいただけたようです。

第2部は、実際にJPYC ECに出店しているオーナー4名によるトーク「手数料1%のリアル」。お米農家、木の名刺、コスメセレクト、メガネ ── 全員Web3の専門家ではなく「自分の手でものを作って売っている人」です。アンケートでは「実際に使ってる人の声がリアルだった」「どのオーナーさんも手数料に悩まれている中、JPYC ECを使うことでのメリットを聞けて良かった」という声が多く、作り手の生の声はどんな技術説明よりも説得力がありました。

近江のお米屋さん(アゼミチさん)

『木の名刺』JPYCショップ(ひかさん)

Mimilyセレクト / Mimilyサービス(ネコリストさん)

NoggleChanger くらげさん
第3部はテストネット(練習環境)を使った決済ハンズオン。参加者全員がQRコードでテスト用JPYCを受け取り、お店とつながり、商品を選んで、署名して買う ── 一連の流れを自分のスマホで体験してもらいました。
途中にはJPYC ECクイズ大会を挟み、正解者にはチョコレートをプレゼント。さらにこのチョコを「商品」に見立てて、景品をもらえなかったテーブルの方が購入者役となり、テストネット決済で実際に購入する即席のお店ごっこへ。売る側・買う側の両方を参加者同士で体験する時間は、想定以上の盛り上がりでした。JPYCを使ったビンゴゲームも、初対面同士の距離を一気に縮めてくれました。


参加者15名、全員が決済を完了
結果として、参加者15名全員がつまずくことなく決済体験を完了。つまずきを想定して用意していたトラブルシュート資料は、ほとんど出番がありませんでした。
事後アンケートで「一番印象に残ったこと」を聞いたところ、最も多かったのは「JPYC決済体験」、次いで「オーナーの生の声」。そして回答者10名のうち9名が「今後JPYC決済を使ってみたい」と答えてくれました。
参加者の声を一部紹介します。
「初めてPayPayを体験したときのような感覚でした」(アンケートより)
「SNS上で決済が遅いという投稿があったけど、ストレスなく決済完了したのが驚きだった。使い慣れたQR決済のような使い勝手で、未来しか見えない」(アンケートより)
「気軽で躓くことがほぼないUIで使いやすかった」(アンケートより)
「通常のQR決済のような導線で、決済後にメールを送れるのも良い。店舗側に管理権があるためアルバイトでも支払い対応ができるのも素晴らしい」(アンケートより)
「JPYCでの決済をリアル体験できて最高でした。めちゃくちゃスムーズで『これなら店舗決済も全然いける』って実感」(Xより)
「JPYCビンゴゲームとっても楽しかった!みんな一気に仲良くなれるきっかけになりました」(Xより)
「体験すれば伝わる」という仮説は、実証できたと思っています。
同時に、体験してもらったからこそ見えた課題もありました。「レシートに買った商品名も書いてあるとありがたい」という具体的な改善要望や、「ウォレット準備などユーザー側の事前準備を、負荷と感じさせない説明があるといい」という指摘。まさに「実際に体験することで課題も見えてきた」というアンケートの言葉どおりで、これらは次のマルシェまでに改善していきます。
今日テストネットで体験してもらった仕組みは、このあと実際のマルシェで本番稼働します。
– 9/11(金) JPYCマルシェ × SQD(SOILにて開催)
– 10/17-18(土日) JPYCマルシェ in ヒガギン祭(東銀座・歌舞伎座となりの木挽町通り、歩行者天国)
嬉しいことに、今回の参加者の中から早くも9月や10月のマルシェへの出展を表明してくださった方がいます。「マルシェで出会う → LINEでつながる → ECでリピート購入 → また会いに行く」という循環の、最初の一歩が生まれた実感があります。
自分の手でものを作って売っている方、マルシェや地域イベントの場を持っている方、この実験に興味を持ってくれたエンジニアの方 ── ぜひつながってください。Web3の知識は必要ありません。ウォレットの開設から、運営が伴走します。
オンラインのお店はいつでもこちらからどうぞ。